2015年02月11日

私達の体はレンタル品

私達の体はレンタル品・・・・この言葉を言ったのは私ではありません。筑波大学の教授で高血圧の原因となる酵素「レニン」の遺伝子の解明をして世界的な注目を集めた村上和雄先生の言葉です。これ、なんだろう?って思う人も多いかもしれませんが、先生があの東大教授の矢作先生と対談した本の中の一文をほぼ全文引用させていただきました。

以下、引用です。

【・・・私が魂の存在に惹かれるのは、身体の想像を絶する入れ替わりのしくみを知り、考察したからです。細胞は毎日、ものすごい勢いで入れ替わっています。では、それらの細胞はどこから来ているのか?
その組成や発生の順番をひも解くと、細胞は私たちの毎日食べる食事から成り立つことがわかります。食物からさまざまな細胞ができるわけです。地球の無機物を植物が摂取し、それを動物が摂取し、さらに人間が摂取しています。つまり私たちが身体に持っている元素は、すべて地球の元素です。では、地球の元素はどこから来ているのかと言えば、もちろん宇宙から来ています。
 自分の体は自分のものだと思っているかもしれませんが、実は私たちの体はすべて借り物、要するに”レンタル”なのです。レンタルですので、期限が来れば返さねばなりません。これが「死ぬ」ということなのです。貸主は地球、宇宙、そして神です。・・・中略・・・それでは借主は誰でしょうか?
あなた?あなたというのを仮にあなたの体(肉体)と表現すると、体は60兆個の細胞でできており、それらは1年くらいでほとんど全部入れ替わりますから、そういう主体性のない存在に借りる権利はありません。
 では、心?そう思うかもしれませんが、そうではない。なせなら、心はしょっちゅう変わります。細胞と同じです。入れ替わるというか、心はその時の状況や感情でどんどん変化します。昨日の考え方は、今日にはありません。こんな不安定なものに体を貸せるわけがありません。
 すると、残っているのは魂しかありません。「三つ子の魂百までも」と言いますが、「三つ子の心百までも」とは言いません。心も体も日々、入れ替わっているからでうす。
 心は確かに私の一部ではありますが、毎日変わります。死ぬと、くやしい、さびしい、嬉しいといった心はなくなりますが、魂はなくなりません。こう言うと、死後世界の問題は医学や遺伝学とは何の関係もない、見当はずれだからよそでやれ、そもそも宗教学で議論せよとなるわけですが、よく考えてみてください。人間は心だけで動いているわけではないのです。
 潜在意識という、自分の意志(顕在意識)ではどうしようもないようなもので動いている時もあります。そういう状況を考えると、魂こそが本当の自分であり、それに対して神が体を貸しているというのが、私の中では正解です。】


魂の存在、人間の肉体は借り物・・・ということについて、納得の一文ですね。今は本当にこういう科学の世界の人達が魂の存在や、アナザーワールドの存在について、確信的な考えを述べてくれています。たくさんの人達がこのような人間の根源的な真理ともいえることを認識すれば、生きることも死ぬこともずっと楽になると思うのですが、いかがでしょうか・・・・・。
posted by Aregro at 00:28| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月03日

症例A

多島 斗志之氏の「症例A」という小説を読んだ。

多重人格の患者とその患者を診る精神科医と自分も多重人格者であった
臨床心理士の物語ですが、もちろん筆者は現代医学からの観点で
この多重人格というものを取り上げていますが、読めば読むほど
これは、他の魂がある人物の中に入り込み乗っ取ったという心霊現象と
してとらえた方が、まさにぴったりします。

小説ではある人物に何人もの人格が生まれて、その人格が表に現れると
まさしくその人格の人物になってしまうのですが、これは少し前に
「人間とは何ぞや?」という記事で引用させてもらった矢作直樹
先生の次の一説がまさにぴったりと一致します。

(・・・以下引用)
また、憑依とは、他界した真体(霊)が他者(他の魂を動かしている着ぐるみ)の
心身が不調なときなどに許可なく入り込み、元の魂を押しのけて勝手に着ぐるみ
を操作している状態のことである。
(・・・引用ここまで)

多重人格の現れ方を見ると、現在の脳科学では到底無理な解釈に
なってしまうと感じますが、上記の矢作先生の書かれていることが
現実なら全く現象面でもそのとおりのような気がします。

自然科学系の人がこのあたりにもっと着目してくれて
研究が進めば、このような多重人格や統合失調症の人も
完全に回復することができるのではないかな・・・
などと思っています。
posted by Aregro at 11:24| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月26日

キッチンが走る

NHKの総合テレビで、毎週土曜日20:00〜放映されている
「キッチンが走る」という番組があります。

ご存知の方も多いと思いますが、俳優の杉浦太陽君と毎回違う
料理人の方が一緒に、キッチンワゴンという料理ができる車に乗って
色々な場所に行き地元の食材を調達して、その食材を提供して
くれた人を招待して、その時の料理人の方の作った料理を
振舞うという番組です。

だいたい田舎へ行くことが多いんですが、その土地の人情あふれる
人達とめぐり合って、食材を買ったり、中には高価な海の幸を無料で
提供してくれる漁師さんもいたり、なかなか面白い番組です。

なんと言っても良いのはその土地の人情あふれる人達と
知り合い、触れ合うことができるということです。
田舎は確かに、一元さんの都会人には親切だということもあるかも
しれませんが、都会のマンションやアパートで隣に誰が住んでいるのかも
わからないような都会の殺伐とした雰囲気からは程遠い
昔の日本のコミュニティーの暖かさが感じられて、こういう場所がまだ あるんだなと、ちょっと安心します。

料理に興味のある人も、田舎暮らしに興味のある人も
ご覧になることをおすすめします。金曜日に見られない人は
翌日土曜日の午前11時から再放送しています。
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2010年07月11日

小暮写眞館

本当の写真館の名前ではない。実際に群馬県の方に同名の写真館があるようですが・・・

宮部みゆきさんの長編小説です。

ひさびさに読後感のさわやかな小説を読みました。

小暮写眞館という廃業した写真館の建物に引っ越してきた花菱家の家族。 世間的にはごく普通だけど、ちょっぴり変っている両親。 その息子の高校生の英一(通称花ちゃん)と、可愛くて大人顔負けに聡明な弟のピカちゃん、 花ちゃんの親友で裕福な歯科医の息子で、学力抜群なんでもできちゃう女子にも人気抜群の(店子力)タナコツトムことテンコ、近所の甘味処の娘の丸顔で自黒なのでコゲパンとあだ名されている寺内小春、小暮写眞館を仲介した不動産屋の社長、そこのいつも無愛想な女事務員の垣本順子・・・

物語はごくありふれた(と思わせる)高校生の普段の生活から、心霊写真?というちょっとだけ非日常的なものを使って、物語がふくらんでいきます。宮部さんらしく登場人物がとても丹念に書き込まれていて、ドラマティックな物語などほとんど無い大長編なのに、読み手を飽きさせない。小暮写眞館の亡くなった元主人の小暮泰治郎や、幼くして病死した花ちゃんの妹の風子などが物語のバックにオブリガートのように絡みます。

登場人物も高校生にしてはちょっとできすぎの高校生ばかりだし、周りの大人もそれぞれに魅力的で善良な人物がたくさん登場する。ちょっと現実にはありえないかな?と思える設定なんですが、そこはそれ、宮部さんの筆力に、言葉は悪いけどだまされて引き込まれてしまう。

この小説はある種の青春小説だと思うし、恋愛小説ともいえます。色々な人がいて、色々なことが起きるのが世の中。そんな日常をとても感動的に描いた傑作だとおもいます。

小説家というのはまあ、アーティストに近い職業なんでしょうが、宮部さんは文章の職人だと思いますね。それもただの職人ではありません。宮部さんは物書きのマイスターだと思います。日常的な物語をちょっぴり非日常的な味付けをして最後は読者の胸にグッ!と迫る感動を 与えてくれる・・・・・小暮写真館はそんな宮部ワールドと宮部マジックが両方味わえる 傑作です。

装丁の「千葉小湊鉄道の写真」エンディングで納得します。とても綺麗な良い写真ですね。

小暮写眞館

小暮写眞館

価格:1,995円(税込、送料別)

posted by Aregro at 17:44| Comment(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする